銚子ハートアニマルクリニック

1月のお便り

こんにちは、院長の佐藤です。
寒い日々が続いておりますが、飼い主の皆様はお変わりはありませんでしょうか。
皆様のご家庭のワンちゃん・ネコちゃんの体調はいかがでしょうか。
私は銚子に引っ越してきてから、風邪などは引かずに過ごさせていただいております。(東京にいたころは毎年風邪とインフルエンザに罹っていました。。)

さて今回は、犬は風邪を引くのか、というご質問があったためそれについて軽く触れておきます。
犬には人で言うところの風邪(感冒)という診断はありません。
ただし、犬にも鼻水・くしゃみ・咳を引き起こす病原菌(ウイルス)はいます。
これらによる感染症を呼吸器感染症と呼んでいます。
その中でも代表的なケンネルコフ(伝染性気管・気管支炎)は子犬や老犬で比較的よくみられる病気です。
人のように冬になると罹りやすくなるわけではなく、身体の抵抗が落ちてきたときに罹患してしまいます。
治療法は軽度の場合は、運動を控えて、しっかり栄養を取り、安静にすることで身体の抵抗力を高めます。
重度の場合は二次感染予防のために抗生剤を使用したり、痰が絡むときには去痰剤などを使用します。数種類の薬剤を超音波で霧状にして吸引するネブライザーが有効なケースもあります。
また、身体の抵抗を高めるという意味では、適切なワクチン接種が非常に重要になります。
ケンネルコフのいくつかの病原ウイルスに対するワクチンが開発されていますので、定期的なワクチンの接種をお勧めいたします。

今回はワンちゃんの風邪に近い病気のお話をさせていただきました。
ご家庭のワンちゃんが、咳やくしゃみをしている場合は上記の病気の可能性がありますので、早めの受診をお勧めいたします。
次回はネコちゃんのよく聞くフレーズ「猫風邪」についてお話しさせていただきます。

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