こんにちは、院長の佐藤です。
先日は日曜日を臨時休診とさせていただき、ご迷惑をおかけしました。
そのおかげで学会に参加することができました。
いくつかのテーマを聴講してきたのですが、今日は「動脈管開存症」についてお話しさせていただきます。
「動脈管開存症」は先天的な心臓奇形の病気で、チワワ・ポメラニアン・マルチーズ・トイプードルなどの小型犬に多く発生します。
猫ちゃんでの発生は稀です。
多くのケースでは特に症状を示さず、ワクチンなどで初めて動物病院に行ったときなどに偶然見つかりますが、子犬の時から疲れやすい、呼吸が早い、生育不良などの症状を呈することもあります。
この病気は、比較的容易に診断が可能な病気ですので、見落としは少ない病気と言えます。
この病気の治療法は、ずばり外科手術による動脈管の閉鎖です。
治療をせずに様子見をしていると、多くの子は1歳前後で命を落としてしまいます。
早期発見・早期治療により大きく寿命を延ばすことができます。
こういった先天性の病気は心臓以外にも多く存在します。
子犬・子猫の頃の検診はそういった病気を早期発見するうえでも大切なものです。
子犬・子猫ちゃんを新しい家族としてお家に迎え入れた場合は一度来院されることをおすすめいたします。